【開催レポート】FINANCE CAFÉ Vol.4
更新日:10月26日
先日開催された「おおいたFINANCECAFE 04」の様子をお届けします。
今回のゲストは、株式会社MOCの森祐太さんです。森さんには、創業からM&A、そしてMBO(マネジメント・バイアウト)に至るまでの、まさに「激動」と呼ぶにふさわしい起業家人生のストーリーを赤裸々に語っていただきました。

1. 創業と「ハローワーク」への着目
森さんは2017年、大分市のインキュベーション施設で株式会社HAB&Co.を創業しました。
当初は受託開発からスタートしましたが、「自ら機会を創出し、その機会によって自らを成長させよう」というリクルート時代の精神を胸に、新規サービスの開発に挑みます。
そこで着目したのが、中小零細企業の「採用」に関する課題でした。
ITに詳しくない経営者でも簡単に採用サイトが作れ、さらに日本で初めてハローワークのデータをAPI連携させることで、アナログな採用業務を劇的に効率化するプロダクトを開発しました。
この市場選定が正しかったことが、その後の大きな成長に繋がりました。
2. 絶体絶命の危機と「地域の支え」
順調に見える道のりの中にも、幾度もの大きな壁に直面した瞬間があったと言います。
特にコロナ禍では解約が相次ぎ、資金調達も難航して「来月倒産します」と全社集会で告げるほどの絶体絶命の危機に陥りました。
その窮地を救ったのは、大分ベンチャーキャピタルをはじめとするVCからの支援や、県によるスタートアップ支援の融資制度でした。
森さんは、「行政や皆さんの応援がなければ、今の自分はなかった」と、地域の支援エコシステムの重要性を強調されていました。
3. M&Aから上場、そしてドラマのようなMBO
2021年、株式会社HAB&Co.は株式会社トライトにM&Aされました。
その後、親会社が東証グロース市場へ上場するという成功を収めますが、物語はここで終わりません。
外資系ファンドによるTOB(株式公開買付け)に伴い、グループ会社だった自社を「潰すか、買い戻すか」という二択を迫られる事態に直面します。森さんは「これまでやってきたストーリーを終わらせることはできない」と、自社を買い戻すMBOを決断しました。現在は、大分のネオマルスグループに加わり、新たな挑戦を続けています。
4. 起業家を目指す皆さんへ
質疑応答で「起業家にとって一番大切なものは?」と問われた森さんは、「ハードシングス(困難)を乗り越えられる精神力と、最後までやりきる力」だと答えました。
テクニックも大事ですが、最後は情熱と覚悟が道を切り拓くという言葉には、実体験に基づいた重みがありました。
森さん、地域のM&AやMBOに関する貴重なリアルな体験談をありがとうございました!
おおいたスタートアップセンターでは、これからも起業家の皆さんの挑戦を全力で応援していきます。
次回のFINANCECAFÉもお楽しみに!



